バスルーム


「お風呂」にこだわりを持つ人は多い。 広い浴槽に浸かり、脚を伸ばしてゆったり入浴・・・。

できればそういうバスタイムを この小屋で持ちたいものである。
でも、私達の小さな小屋で大きな浴室を確保すれば、必然的にリビングスペースが狭くなる。

人によって重視する事柄は異なり、私達にとって 「ゆったり入浴」 は命題ではない。

この近辺には温泉が多い。 日帰り入浴施設だけでなく、旅館・ホテル・民宿などでの入浴も可能だ。
友人や山仲間が遊びに来た時には、これらの温泉へ出かけることにしよう。

それならば小屋のバスルームは小さくてもいい。 汗さえ流せれば良い・・・。


浴槽は、INAXのハーフユニット。



これなら組立費は必要ない。
シャワー水栓や風呂巻フタも付いて、価格もリーズナブル。

浴槽を仮置きし、間仕切り壁も立てた。(浴槽と間仕切り壁設置のようす)

窓サッシ取付&塗装 9月15日


浴室を覗いてみると、彼が何かやっている・・・




せっかく付けた窓を取り外し、壁を少し切り落としている。
どうやら窓の高さが気に入らなかったらしい。

確かに、浴槽に浸かりながら外の景色を眺めるには、ちょっと高すぎたからね。



窓の付け直しが終わったので、浴室部分に防腐塗料を塗った。


給湯器の設置


その頃基礎部分では、設備屋さんが一人黙々と給湯機の取り付け作業中。




「少しでも早くお湯が出て、シャワーが使えるといいよね」
「休日にもかかわらず作業をしてくれて、ありがとうございま〜す!」

浴室のコーキング&下部断熱 9月23日


設備屋さんが給湯機やリモコンの設置をしてくれたので、いよいよ浴室が使えるように、最後の仕上げ。




リモコン及び浴槽の周りにマスキングテープ(写真の青色部分)を貼り、そしてコーキング。

ちょっとした手間をかけるだけで、仕上がり具合が違うものね。

余談・・・凍結と給湯機器のおはなし


今回、私達は「石油給湯機」を設置した。

都会にお住まいの方は、石油の給湯機器が存在することさえ知らないかもしれない。

給湯機器の機種設定で頭を悩ます人は少ないと思う。
通常は建築屋さん任せだからね。
自分がどんなタイプの給湯機器を使っているかなんてほとんど意識していないのが普通だ。

でも、私達はすべてを自分達で手配したので、給湯機器についても随分悩んだ。

最初は簡単に考え、自宅の給湯機器(都市ガス・追い炊きナシ・屋外壁掛け)と同じタイプでプロパンガスのものにするつもりでいた。

早々と見積もりをとって、予算もその金額で考えていた。

だが、プロパンガスは使っても使わなくても毎月の維持費(基本料金)がかかる。

ご近所の方々も「一度もガスを使わなかった月にガス代を支払うことには抵抗を感じる」と話されていた。
できれば月々の維持費は低く抑えたい。

そこで浮上したのが「石油給湯機」だ。
石油給湯機は機器自体の金額はかなり高くなる。

最近は石油価格も高騰しているので、使用量によっては光熱費が抑えられるのかどうかは疑問である。

でも、1ヶ月に1〜2回程度の小屋利用が予想される私達にとって、石油給湯機の方が割安だ。

プロパンガスを引くことはやめて、給湯機は「石油・追い炊きナシ・屋外設置」にすることに決めた。




だが実際に給湯機手配をする頃になり、今度は「積雪&寒冷地域」ということが気になり始めた。

寒冷地域の場合、冬は凍結を防ぐために給湯器の水抜きをしなければならない。

最近は給湯機にヒーターが付いてるものがあり、一定温度以下になるとヒーターが入って凍結を防ぐ。

でも地元の設備屋さんいわく、「ヒーターだけに頼るのは危険。冬に時々停電が起きるからね。」

屋外設置給湯機にすると、寒い冬に雪の中から給湯機を掘り出して水抜きをするということなのだろうか?
それなら給湯機は基礎の中に収めたい。

そこで、室内設置型の給湯機に変更することにした。

いろいろな機種を調べていくうちに、基礎内部の高さが問題であることに気づいた。

基礎を造る際、地下からの水浸透を防ぐ為、土間コンクリートを10cm増し打ちした。

そのため室内設置タイプの石油給湯機を置くには高さが足りない。

またまた機種の見直しだ。

いろんなタイプの機種サイズをチェックし、最終的に給湯機自体の高さが少し低い「室内壁掛け式石油給湯機・強制給排気・追い炊きナシ」を基礎内部に設置することにした。

予算的にはかなりオーバーしたが、月々の維持費を抑えることにより、数年掛けて帳消しになる予定だ。

機種が変更になる度に快く再見積もりに応じてくれた業者さん、ご迷惑をおかけしました。




p.s.

給湯機の「追い炊きナシ」とは、お風呂のお湯の追い炊きができないタイプのことである。

追い炊き付きタイプにすると、浴槽と連結している追い炊き用パイプ部分の水抜きがきちんとできない。

だから冬にここが凍結して壊れる。

「浴槽に貯めておいた水も凍って、大枚はたいて設置した24時間風呂が最初の冬で壊れた」

ご近所の方の経験談である。

「エッ?お風呂の水も凍るの?」とビックリした私だったが、よく考えれば近くの湖が凍るのだから、浴槽の水が凍るのは当たり前だ。

「初めての冬、様々なトラブルで100万円程補修費がかかった(泣)」とその方はお話されていた。

私達にとって「初めての冬」はもうすぐやってくる。
無事にトラブルなしで一冬過せるのだろうか・・・。



※浴槽下部にもしっかり断熱材を詰めた。

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