エサ台の鳥たち(4月)


「冬から早春のエサが乏しい時期限定の援助」として、裏庭の一角にエサ台を作っていたが・・・

昨年の冬にゴジュウカラのカップルが来ているのをたった一日 見ただけである。
他の鳥たちはどうやらここにエサがあることに気付いていないようだ。

それでも春には落花生リングの中身が空っぽになっていたりして、ちょっとうれしい気分にもなっていた。


4月半ば、エサ台のすぐ近くの枝にシジュウカラがとまった。




「もうちょっとだ、そこだよ、エサがあるのは・・・」

期待と不安と諦めモードが交差しつつ、私達はじっとシジュウカラの様子を伺っていた。

すると・・・


 

「あっ、エサ台に乗った!ヒマワリの種、くわえているよ!」




そして近くの枝まで種を運び、足で種を押さえてくちばしでコンコン・・・
上手に殻を割って中身を 食べている。


 


それを見ていたゴジュウカラが、「全部食べられては困る」とばかりに飛んできた。


 

そしてヒマワリの種をくわえてどこかに運び、すぐに戻ってきては次の種を運んでいく。

どうやらゴジュウカラはすぐ食べずに、どこか近くで種を隠しているようだ。

「こんな調子でやられたら、種はすぐになくなっちゃうよ〜。
でも、まだヤマガラに見つかってないから いいのかも。
ヤマガラだと、あっという間になくなっちゃうらしいよ。」



噂していたそのヤマガラが、ついに小屋エサ台にやって来たのは翌週のことであった。




「ヤマガラだ〜! エサ台に気がついたんだね〜」
彼の声は とても うれしそうだ。

「種がすぐになくなっちゃうわねぇ」
「今度たくさん買っておかなくっちゃ〜♪」

かわいいその姿に彼はもうメロメロ・・・(笑)


次から次へとやって来るかわいい小鳥さんたちに、週末の小屋暮らしがより一層楽しくなった。

「みなさ〜ん、うちのヒマワリ食堂にまた来てネ〜!」

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