巣箱の住人 2年め [2008]


裏庭に設置した巣箱、昨年は9軒分譲し、6軒に入居確認ができた。
気をよくして今年も ・・・



 

「父〜さんが〜夜なべ〜をして、巣ばこ〜を作ってくれた〜♪♪


 

・・・ということで、今年は新築・中古住宅合わせて、14軒 !




2月初旬、小屋周辺に設置。


 

2月半ば、巣箱の上には雪がかなり積もっていた。


 

「大丈夫かな〜?」


早春


3月後半、巣箱をチェックする かわいい影が・・・


 

「う〜ん、結構気にいったけれど〜、どうしようかなぁ〜」
近くの枝に止まって、しばらく思案中のシジウカラくん。

でも、このあと彼女がやって来て、
「ねぇねぇ、他のところも見に行きましょうよ〜」
と言われ、結局 一緒にどこかへ行っちゃった・・・。

またのお越しをお待ちしておりま〜す!


4月末


ゴールデンウィーク直前の週末、
巣箱の一つから、顔をのぞかせている小さな影。




ちょっと期待して、しばらく様子をみていたら・・・


 

巣箱の中に敷き詰めるスギゴケを口いっぱいにして戻ってきた。

「ちょっと欲張り過ぎじゃないかい? 小さな入口からはそんなに入らないよ〜?!」




無理やり入口から入れようと、何回かトライ。
それでも入らない時はその場で少し捨てて、残りをしっかり中へ運び込んだ。

カップルでわき目もふらず、近くの石や岩についているコケをむしり取ってせっせと運んでいた。

「すっごくカワイイね〜!」


6月初め


その後、すでに入居をしたカップルは子育て中。
近くを通る私達の姿に、ジュクジュクジュクと警戒音で鳴いたり・・・。

他の巣箱でも、カップルが新居を確認している姿やコケを運んで入居準備をする姿も見られるようになった。





7月半ば


しばらくここに来ることができず、3週間ぶりの裏庭。
その間に巣箱はどうなっただろうか・・・。

6月に入居確認ができていた巣箱では、すでにヒナが巣立ってしまい、現在は空家のようだ。




他の巣箱は どうだろうか?

窓辺で 朝食をとりながら、テラスでお茶を飲みながらず〜っと巣箱を眺めていると・・・




飛んで来ました、シジュウカラちゃん !

新しいカップルがすでに入居して、どうやら子育て真っ最中のようだ。


  

巣箱から出るときは素早く飛び去り、しばらくして虫をお土産に戻って来る。

時々 ヒナの糞をくわえて、離れた所に捨てに行く。

「親鳥って、大変ね〜」

エサを運ぶシジュウカラはこちらで・・・


8月初め




ヒナ達は すでに巣立ち、 巣箱は ひっそりと静か・・・。

時々頭上をシジュウカラの群れが賑やかに通り過ぎる。
ファミリーなのだろうか、それとも子供達だけの群れなのだろうか?

木陰にシジュウカラいたので、双眼鏡で覘いてみた・・・
なんだかいつものシジュウカラと色や模様がちょっと違う。


 

「あっ、今年巣立ったヒナだよ」
「近くの巣箱で育ったのかな〜?」


夏の終わり


夏の終わり頃になると、カラ類の団体さんはますます大きな群れでやってくるようになった。

双眼鏡で覗いてみても、彼らの動きがとても早くて つかまらない。

ある雨の日、テラスからボ〜ッと彼らを眺めていると・・・




一羽のシジュウカラが何かの前で動きをとめた。
以前より色が濃くなってはいるが、今年生まれた子供だ。

目の前にはウルシの実。


 

「ワッ、飛びついた!揺れているよ。曲芸みたいね〜」

彼はかなり長い間その状態で・・・。




すぐ後ろでは「ネェ〜、まだ〜?」と順番待ちのお友達が空くのを催促しながら仲良く待っていた・・・


11月末


雪が降り、巣箱を撤収する時期がきた。木の葉も落ちて、巣箱も見つけやすい。


 

梯子を持って、今年掛けた巣箱の回収を行った。




回収した巣箱は16個。その内部は・・・

一つ目は、シジュウカラがふかふかのミイズゴケクッションを敷き詰めて子育てをした跡。




2つめは、鳥ではなくてハチが巣を作っていた。




3つめは、鳥か何かの小動物がウルシの実を貯蔵していた。




動物か、あるいはキツツキが入口を大きくしたもの




何か小動物が枯葉を詰め込んでいた巣箱も・・・




「冬の休憩所だったのかなぁ? ゴメンねぇ。」


今年の春に16軒分譲したその成果は・・・

・ 10軒にシジュウカラが入居。
・ 2軒に枯葉が詰まっていた。(小動物が利用?)
・ 1軒に木の実が貯蓄。
・ 2軒はハチによる利用。
・ 1軒は未使用。

普段の生活ではほとんど気付かない生きものたちの暮らしを 感じることができる巣箱、来年も新築を増やして楽しみたいね。

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