シジュウカラの巣作り


ゴールデンウィーク最終日、レンゲ沼へヤブサメを見に出かけたのだが・・・

木々の間をこちらに向かって飛んでくる2羽の小鳥が目に入った。

「なんだ、シジュウカラ か〜!」

いつも身近で目にしているシジュウカラなので、最近はウォッチングの対象から外れている。




「ジジュウカラね、すぐ近くの木に止まった?」
「あれ、1羽、スッ〜と 消えたよ。あの木のあたり、どこに行ったんかな・・・? 」

近くの木にはキツツキがあけた穴がたくさんあいていた。

「あの穴の一つに 入ったのかもしれないよ。」

しばらく見ていると・・・




一番上の穴からシジュウカラが 顔を出し、一瞬にして2羽揃って飛んでいった。

「やっぱり、ここに入っていたんだ!」

また戻ってくるかもしれないと考えて、その場で観察していると・・・
「あっ、帰ってきた!!」 


  

2羽が一緒に飛んできて、1羽があっという間に穴の中に消える。




しばらくすると穴から顔をのぞかせ、また2羽で飛び去る。
その繰り返しである。

よくみると、コケをくわえて穴の中に運び入れている。
巣作りの真っ最中だ。


 

メスが近くの木の根元からコケをむしりとって、穴の中に運んでいるようだ。

たまに入口付近に止まって一呼吸おくことも あるが、大抵は飛んできてそのままスッ〜と穴の中に消える。

「早すぎて、写真撮れないよ〜」(苦笑)

一方、オスは何をしているかって?




彼はコケを運ぶ彼女の後を追っかけてウロウロ飛び回り、
彼女が穴の中にいる間は、すぐそばの木にとまって「ここにいるよ〜」とばかりに ツュピツュピ さえずり、
彼女が飛び去ると、あわててその後を追っかけていく。

そして彼女がコケ収集中は、近くの木で見守り隊・・・(?)

こういうのを自然界では『頼もしい男』というのだろうか? (笑)

まあ、それはともかく、仲が良さそうで微笑ましい シジュウカラのカップルだった。

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