現場ごはん


作業についてのお話はちょっとお休みして、ここでは雑談「食事の話」を・・・。

基礎工事の開始以降、週末は現場に泊ることが多くなった・・・というより、ほぼ毎週現地宿泊である。
だから昼食はもちろんのこと、夕食や朝食も現場でとることが多い。


日中はどうしても作業に追われるので、ゆっくり食事を作ったり楽しんだりするゆとりがない。

だから、助っ人達がいる時は、コンビニ弁当だ。



その日の人数の増減にも気にする必要がなく、便利でリーズナブルなので
大いに活用した。

ただ、続けて食べたのでちょっと飽きてしまい、助っ人がいない日には利用しなかった。

二人だけの時は缶詰やレトルトカレーなどが多かったが、
現場に仮設電気がきた後は電子レンジを持ち込み、家で調理したおかずを持参することが多くなった。

お盆休み中など数日続けて泊まる時は、現地で冷やしうどんを作ったり、焼肉をすることもあった。
しかし時間的にのんびりできないので、ランチに何を食べても気忙しいのも事実だ。


夕食は、寒い時期は鍋物を簡単に作って食べたが、夏が近づくにつれて調理熱がこたえた。
それに時間的にも体力的にも調理に時間をかけることができず、結局簡単に缶詰やレトルトで
済ますことが多くなった。

しかし、それも飽きてきた・・・。

そこで、家から持参したおかずをレンジで温めて食べたり、レトルト食品に家で火を通しておいた肉や野菜を
追加して食べると結構気分が変わった。

それでも 「簡素な食事」 という意識は拭い去れない。

 朝食を楽しむ

現場ごはんを楽しむために・・・、 唯一「簡単な食事」が日常的な「朝食」で工夫することにした。
「工夫」と言っても、メニューをいろいろ変えて楽しんだわけではない。
朝食をとる場所を変えたのである。


基礎工事をしていた頃、まだ外は寒かった。
だから、朝食はキャンピングカーの中だった。




窓からの景色も、まだ落ち葉色・・・


ログ組みの頃、新緑が美しい季節だった。

朝食は緑を眺めながらテラスで・・・




まだ仮床状態のテラスだったが、景色を眺めていればメニューは質素でも良かった。


内装作業が進むと、テラスにはいつも板材etcが準備されていて、そこでの朝食は難しくなった。

反対に、地面に保管していた部材梱包が減り、お庭にテーブルをセッティングするスペースが確保できた。




その日の気分で、お庭の木陰だったり、前面道路だったり・・・
少しずつ場所を変えた。


バルコニーが完成してからはここが第一候補になった。




電気ポットでお湯を沸かし、コーヒー&紅茶を入れる。
キャンピング用バーナーでパンをトースト。
トマトやバナナetcのフルーツ、そしてヨーグルト。

わが家の朝食定番メニューだ。

 

もともと私達は、外でお茶をするのがとても好きである。

「外でお茶する」というと、一般的には「街のカフェでおしゃれにコーヒー」というイメージかもしれないが、私たちの場合は「緑の中でティータイム」という意味である。

二人で山歩きをしている時 (多くは下山時)、木々が美しい場所をみつけると、私達はそこで「お茶」する。


特に新緑や黄葉のブナ林では必ずそこでティータイムする。

わざわざ「お茶」だけを目的に、お気に入りのブナ林へ出かけたこともある。




そういう時に必ず口から出る言葉が「こんな所に家を建て、お茶したいね。」だった。
この言葉を何年言い続けてきたのだろうか?

そして今、緑に囲まれた場所に自分達の小屋を建てている。

ここで緑を眺めながらいただくお茶・・・
本当にしあわせを感じるひとときである。

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