環境省が指定している特定外来生物の一つ『ウチダザリガニ』、裏の小さな沢にもたくさん生息しているらしい。
駆除協力用にエコツーの方に捕獲カゴを貸してくれた。
カゴにはウチダザリガニの説明や調理ポイントが書かれた資料も添えられていた。
ウチダザリガニは1920年代に食糧として北海道に持ち込まれた。
日本ではザリガニ食は定着しなかったが、フィンランドなど北欧では夏のイベントとして「ザリガニパーティー」が開催されるほどの人気。
フランスでも食べるらしい。
ザリガニは高級食材である。
ザリガニパーティーの話を最初に聞いた時は「ザリガニは食べる気がしない」と思っていた。
でもその後ネットなどでザリガニ食の写真などを見るうちに興味が沸いた。
せっかくなので、捕獲したウチダザリガニを食べてみよう。
美味しいと聞くし・・・
田んぼなど泥の中に住むアメリカザリガニと違い、ここのウチダザリガニは水のきれいな沢にいるので泥抜きは必要ないらしい。
でもこの日は大雨で沢の水がいつもより濁っていたし、念のため半日程きれいな水の中に入れておいた。(水は数回替えた)
ザリガニは寄生虫やカビ菌を持っている可能性が大きいので、10分以上ボイルする。
フィンランドのレシピを参考にして、濃度3%で塩茹で。
茹で時間が10分以上と長いし、数が多いだけに蒸気と一緒に出るニオイも気になるので、テラスで茹でることにした。
赤く茹で上がったザリガニ、見た感じは普通のエビ・・・?
まずは、茹でザリガニをそのまま食す。
食べるところは、ハサミ&しっぽ。
ハサミはカニ爪のような食感で、甘くてとてもおいしい。
でもハサミが小さく、食べるところがちょっとしかないのが残念。
しっぽ部分の食感はエビ、でもほとんど味がしない。
大雨の後のせいか、こちらは川魚特有の臭みが少しあった。
そこで、しっぽは調理してみることに・・・
ガーリック、タイム、ネギで香りづけし、青菜と一緒にオリーブオイルで炒める。
見た目はおいしそうだし、ガーリックが効いて味も良い。
でもザリガニ自体にあまり香りや味がないため、料理の具材としてはイマイチ?
それに臭みも少し残っているので、ザリガニを食すにはもう少し下処理などに試行錯誤が必要。
おいしく調理できるようになってみんなが好んで食べれば、駆除されるザリガニたちも浮かばれるというものだ。
[ 2022.07.17 ]
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