裏庭では毎年ご近所に暮らす鳥さんたちのために巣箱をかけている。 古くなると新しく作り直したりして、シジュウカラさんやゴジュウカラさんに喜ばれている。 昨年まで使っていたのが古くなってきたので、今年(2025年)は3個巣箱を新築。
5月、そのなかの一つ、いつも一番人気の電柱に設置した巣箱に小さな鳥が入ったり出たり、、、
ニュウナイスズメのオスだ。 近くにメスもいるので「今年はここに営巣するかもしれない」と期待が膨らむ。
今までニューナイスズメの巣箱利用はないので、もし入居してくれたらとてもうれしいな・・・♪
そんな期待をしていた電柱の巣箱・・・ 6月にはなぜかシジュウカラが営巣していた(笑)
まぁ、誰が使ってくれてもいいのでしっかりヒナを育てて、無事にヒナの巣立ちを迎えてほしい。 しかし、ある日・・・ 「あ〜っ!ヘビが〜」と彼が叫んだ。 アオダイショウと思われるヘビがあっと言う間に電柱をスルスル上り、 私達がなすすべもなく見つめるなか、巣箱の中にス〜ッと消えていった。 弱肉強食の世界だから仕方ない・・・ でもこのまま巣箱の中のヒナか卵が 全部ヘビのお腹に収まってしまうのは堪えられない。 親鳥は心配して、すぐ近くをホバリングしている。 彼は脚立を持ちだし、ヘビが入ったままの巣箱を地上に下ろした。 そして巣箱の屋根を外し、ヘビを棒で外に放り出した。 ヘビの喉辺りが膨らんでいたので、多分ヒナ1〜2羽は食べられてしまったのだろう。 ヘビは釈放する前に棒でパンパンと数回打ってお仕置き。 この巣箱を襲うと痛くて怖い思いをすることを教えた。 でもヘビ、学習するのだろうか? 巣箱の中にはまだ数羽のヒナの姿があった。 死んでるのかと思ったけれど少し動いたので生きているようだ。 シジュウカラの親鳥はしばらく様子を見ていたのに、姿が見えない。 親鳥が放棄してしまう前に巣箱を元の位置に戻す必要がある。 ヒナのようすなど写真を撮りたかったが、グズグスしていて親鳥が去ってしまうのは避けたい。 とにかく急いで巣箱に屋根を付けて元の場所に戻した。 でもしばらくの間は親鳥の姿がなくて心配した。 少し経った頃に親鳥が姿を見せたが、警戒して巣箱に近づかない。 もしヘビがまだ中にいたら、親鳥にとって巣箱を覗きに行くだけでも命がけだ。 随分時間をかけて少しずつ巣箱に近づき、その後も時間をかけて様子を伺い、ついに巣箱の中を確認してくれた。 もう大丈夫かもしれないけれど、まだ安心できない。 その後もずっと小屋テラスから眺めていたら、やっと親鳥がエサを運んで来て巣箱に入った。 「これで大丈夫だね。」 電柱にはヘビが上りにくくするために、とりあえず手元にあるビニールシートを巻いた。 またヘビに襲われることなく、残ったヒナたちが無事に巣立ってほしいね。