ゴールデンウィークの鳥たち(2020)


ゴールデンウィーク


小屋を建てた当初は、双眼鏡やフィールドスコープを持って近くのフィールドにバードウォッチングに出かけた。

でも最近はもっぱら小屋テラスからのウォッチング。
ここなら、朝早くでも夕方でも好きな時間に鳥を見ることができる。

雨の日は、ほぼ一日テラスで過ごしていても飽きない・・・笑。




ゴールデンウィークの小屋周辺では今から北へ渡る鳥たちや、南から渡ってきた鳥たちの姿が見られる貴重な期間である。

だから春の連休にはどこかへ旅行に出かけるより、小屋にずっと滞在していたいと思う。

 

そして出会いを楽しみにしている鳥の代表は・・・



「キビタキ」


樹間にいるので、葉が少なく見通しのきく今しかその姿はなかなか拝めない。
まだ渡ってきたばかりなので縄張りも確定せず、庭周辺を飛び回っている。




美しいオスとは異なり、地味色のメスの姿も時々見かけた。




青色が美しい「オオルリ」




 

普段は渓谷沿いにいることが多いので、ここには移動中にちょっと立ち寄った程度。だから庭で出会えのるはとても幸運な時だけ。

 

歌が上手で、毎年春の森に美声を響かせる「クロツグミ」




昨年に引き続き、今年も裏庭で姿を見せてくれた。
声が響くわりには、姿を見るのが難しい鳥でもある。

でも、クロツグミの素晴らしい歌声を聴きながら目覚める朝は、幸せを感じる。

 

出会える年もあるけれど、出会えないことも多いニューナイスズメ。
この日はずっとチュンチュン鳴いているので、パートナー募集中なのかも。




彼が熱い視線を送るその先には




「ゴジュウカラ」が使用中の巣箱


ニューナイスズメはゴジュウカラが留守の間に巣箱の中に入って行ったりし、それを見つけたゴジユウカラがニューナイスズメを追っ払うようすも見られた。

この巣箱は小屋前にある電柱に掛けられたもので、意外に鳥たちに人気。
毎年ゴジュウカラやシジュウカラで取り合いになる。

でもすでに使っている巣箱、しかも多分中には小さいヒナがいると思われる。
それなのに、ニューナイスズメはこの巣箱があきらめられないようす。

まぁ、まだ彼女もいなさそうなので、この巣箱が乗っ取られる可能性は低いかな。


そして、一年を通しての常連さんたち・・・



「コガラ」

冬の間からエサ台にやって来ている「コガラ」は、小さくて愛らしい。



「シジュウカラ」

庭の巣箱でほぼ毎年子育てをする「シジュウカラ」。
真冬はあまり姿を見かけないが、春になってまたエサ台の常連客になった。



「ヤマガラ」

冬の間はエサ台の常連さんだった「ヤマガラ」だが、春になってからは姿をみかけなかった。

でもこの日久々にエサ台を訪れ、最初は少しおっかなびっくり状態だったが、すぐに慣れて堂々とやって来るようになった。



「コゲラ」

小さなキツツキ「コゲラ」は見ているのが好きなかわいい鳥。

普通は木の幹を虫を探しながら移動しているが、この日はタラの芽に目を付けていた。
お目当ては新芽ではなくて虫。
びっしりとついているアブラムシと、その甘い排泄物に引き寄せられてくるアリたちが彼にとってのご馳走。

しばらくの間、この体勢でツンツン・パクパクしていた。


他にも、コサメビタキ、カケス、アカゲラ、エナガ、そして北へ移動するマヒワの群れも何回か庭にやって来た。

庭の小さな池ではエサ探しをしているコガモ。

コロナ自粛で小屋に滞在している時間が長かった今年のゴールデンウィーク、でもそのおかげで多くの鳥たちを眺めることができ、とても素敵な休日となった。

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