勧誘の行方・・・ニュウナイスズメ




「ここは多分 一等地だと思うんだ」

そう言って彼が設置した巣箱、その場所は小屋前にある電柱。

確かに柱は太くて外敵のヘビが 登りにくそう。
でもこんなに人の近くにある巣箱を果たして野鳥は選ぶのだろうか?




そんな私の心配をよそに、この春一番に入居が決まったのはこの巣箱、
入ったのはゴジョウカラのカップルさん。

GW中は、エサを運んだり巣穴から ヒナの糞を運び出す親ゴジュウカラの姿が見られた。

そして多分ヒナが無事巣立って、6月初めには空き家となった。


6月、巣箱のある電柱にスズメが一匹




ニューナイスズメのオスである。
どうやら空き家になった巣箱が気に入ったらしい。

この巣箱、私の予想に反し、鳥たちには人気のようだ。




ニュウナイスズメのオスは巣箱の周辺でウロチョロ。
電柱を支えるワイヤーにとまってみたり、巣箱の上にとまってみたり・・・




見つめる先にはメスのニューナイスズメ。




メスはワイヤーや近くにある枝にとまって、チリリッと小さく鳴いてオスを見る。




オスはそのさえずりにこたえて交接体勢に。




2回続けての交接を終えると、オスは巣箱に飛び移り、




入口付近でメスを見つめて入居を促す。




でも、メスはその誘いをサラッと受け流し、




身づくろいに励んだり飛んで行ってしまったり・・・
するとオスもあわてて後を追って飛び去る。

時々ライバルの登場で2羽のオスが争いながら飛んでいくことも。

やがてまた オスとメスどちらが先という感じでもなくカップルで現れて、同じことを繰り返す。

日曜日は朝からずっとそんなようすのニューナイカップル、
その後オスの努力は報われたのだろうか。

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