巣箱の住人 最初の年 [2007]


「家の中からバードウォッチングできたら いいね・・・」

そういう軽〜い考えから、巣箱を作って周囲に設置することにした。
インターネットで巣の大きさや設置時期について調べ、早速手作り開始。





「巣箱の取り付けは冬の間に」

ということで、真冬の1月、雪がいっぱい積もっている中で 巣箱掛け。

こういう巣箱を利用するのは 、、、 シジュウカラ




「新築9軒、ただいま好評分譲中 !!」

住宅の売り出し広告には必ず「好評」という文字が入っているが、本当に好評かどうかは疑問。

シジュウカラさんたちに好評だといいのだけれど・・・






5月、小さな入居希望者が落ち葉を集めて、引っ越しの準備を進めていた。


 

ちょうどその時は、小屋の基礎工事中。
周りはとっても騒がしい。

少し離れたところには静かな巣箱もあるのに、なんでまた小屋に最も近い新居2軒を気に入ったの?

かわいい入居者さんたち、この騒音をがまんしてくれるかな???


初夏




遠くに設置した巣箱は確認に行けなかったが、近くの4軒は入居確認ができた。

5月〜6月、親鳥たちがせっせとエサを運ぶ姿が見られた。

6月末には子育て中の1軒を残すのみとなり、他はすでに巣立ちを終えていた。

一週間に一度の滞在では、かなか子育て観察はできないみたい・・・


すでに子育ては終わり、今は空き家。

その空き家の一つが木から落下していた。
空き家の中には水苔がたくさん詰まっていた。こんなにたくさん、親鳥も大変だったろうに・・・。




(巣箱左脇の茶色のものが中に入っていた水苔)

ふかふかに敷き詰められた水苔クッションの上で、シジュウカラの子供達はやさしく育てられたんだね。

来年もまた、来てね〜。


晩秋

11月半ば、周囲の藪が冬枯れになってきたので、今まで近くに寄れなかった巣箱の回収に出かけた。




昨冬に新築分譲した巣箱は9軒、そのうち6軒は入居跡を確認。

その中に、シジュウカラが子育てのために用意する水苔の上に明らかに異なる材質のクッションを積み重ねてある巣箱が2軒あった。

何か他の小動物が、冬越しのためのお家にしているのかもしれない。
そっと元の位置に戻しておくことにした。

これからの長い冬、無事乗り切ってくれることを願って・・・


 

水苔クッションの上には枯葉もいっぱい詰まっている。


 

水苔の上に動物の毛でふわふわクッション。
ご近所さんの愛犬「ローラ」の毛かな?

でも、壊れた卵2ケもあった・・・

思っているより、子育ては難しいのかもしれないね。

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