春のウォッチングはテラスで
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ゴールデンウィークはバードウォッチングをするのに最適シーズンである。
木々に葉っぱが茂っていないので見通しが利き、遠く南の国から渡ってきたばかりの夏鳥たちは縄張りの下見なのか、庭の地面ちかくでチョロチョロ・・・

こちらが小屋のテラスでじっと静かにしていれば、案外彼らはすぐ近くにまで寄ってくる。
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エサ台にヒマワリの種を置くと、しばらくしてやって来たのはおなじみのシジュウカラ。

邪魔者がいない時はエサ台の端にとまり、ヒマワリの種を上手に脚ではさんでコンコン突いて割って中身を食べる。

でも邪魔が入ったり少し警戒している時は、近くの木へ移動して食べている。
「なんだかうしろ姿もかわいいね。」
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「その邪魔者って、オレのことかい?」

太い幹の影から振り返ってこちらを見ているのは、裏庭エサ台の超常連コゴシュウカラ。
ゴジュウカラは独占欲が強いのか、エサ台にいるシジュウカラを追っ払ってヒマワリの種をせっせと近くの木に運ぶ。
冬の間、ゴジュウカラはヒマワリの種をエサ台から近くの木に運んでは幹に隙間を見つけて、そこでコンコンと種を埋め込んでいる。いわゆる貯食である。
今の時期(春)もやはりエサ台から近くの木に種を運び、そこでコンコン、、、
でも よく見ると、種を隠しているのではなく幹の皮などにはさんで固定し、脚を使わなくても種が動かないようにしてからコンコン突いて種を割っている。
「同じカラ類で、同じヒマワリを食べるにも、シジュウカラとゴジュウカラでは違いがあるのね。」
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一方、ヒガラやコガラは同じカラ類だけれどエサ台には近づかず、 柳の木の新芽や花をおいしそうに食べている。
ピーピーと高い金属音のような声でオスとメスが鳴き交わしながら 、枝から枝へ移動していく姿は愛らしい。
「動きが速いから写真は撮れないな〜」
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動きが速い・・・といえば、この鳥もなかなか写真を撮らしてもらえない。
でも今日はちょっとだけ止まってくれた。

尾が長めの小さな鳥、エナガ。
「う〜ん、でも遠いなぁ・・・」
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小鳥たちはまだ縄張りが決まっていないらしく、ほとんどさえずらない。
その中でよくとおる声で鳴いているのはウグイス。
ウグイスは春早くから夏までさえずる鳥、
声は聞こえても、その姿を実際に見かけることは意外に少ない。
ホオジロ、オアジ、アカゲラ、アオゲラ、コゲラ・・・なども小屋のテラスから 観察できた。
夕方、 少し暗くなったころ、 ツグミの団体さんが 庭に立ち寄って エサ探し。
ツグミは冬鳥、 北の方へ移動中なのだろうか。
でもその中に 黒い固体が1羽・・・
なんと、冬鳥のツグミのなかに同じツグミ科であっても夏鳥のクロツグミがいた。
暗くて写真が撮れなかったのが残念だ。
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そしてなんと言ってもこの時期一番の楽しみは、この鳥に会うこと。

キビタキ
縄張りが決まると、木の中間、葉が茂った中でさえずるので見つけにくいが、今は まだ縄張り物色中なのか、あるいは渡ってきたばかりで休んでいるのか、裏庭の小さな木や杭にとまってエサ探し。


「長旅、お疲れさま〜。今年も来てくれてありがとう〜♪」
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