イルミネーションを点灯して賑やかなクリスマスの夜を過ごした翌朝、 雪の上に残された小さな足跡・・・、『テン』だろうか。
足跡は外階段を登り、小屋のテラスに続く。 キツネが稲荷神社の「神の使い」なら、テンは「森の使者」かもしれない。 昨夜小屋がイルミネーションの光に包まれていたので、いったい何が行われていのか確認しに来たのだろう。
私たちはまったく気がつかなかったけれど、使者はテラス窓から内部のようすをそっと見ていたのかもしれない。
一通りの調査を終えると、1.5m高のテラスから身軽に飛び降り、森に報告するため戻って行ったようだ。 「森のみなさん、昨夜驚かせたのなら ごめんなさい。でも年に1〜2度のことだから許して・・・ネ。」