春のセミ・夏のセミ


5月後半、新緑に覆われ、庭では「タニウツギ」の花が咲く。




太陽が顔を出すと周囲の森から賑やかなカエルのような声が聞こえてくる。

ゲーコゲーコゲーコ、ケケケッ・・・
エゾハルゼミの合唱である。

とても賑やかだけれど、夏のセミのような暑苦しさを感じないし、初夏を感じられるのが良い。




庭で見つけた脱け殻




ハルゼミは意外に近くで鳴いていたりするので、その姿はわりとよく見かける。




広葉樹林帯に住むセミなので都会にはいないし、なんとなく愛したくなるセミである。




ハルゼミが賑やかな初夏の小屋


夏の花「ツリフネソウ」が見頃になる8月




街中では「セミの声が暑苦しい」と言われているが、ここではあまり夏にセミの声が気にならない。

夕暮れ時に、木から木へと移動していくツクツクボウシの声を聞くことがある。

単独で鳴いていることが多いし、昼の暑さから解放された時間帯に聞くので、涼しい印象を受ける。だからツクツクボウシの声を聞くとなんとなくうれしい。

もちろん夏のセミ代表であるアブラゼミやミンミンゼミも鳴いている。
でもあまり気にならないのはそれほど大合唱にならないためか、あるいは平場ほど気温が高くないので暑苦しく感じないのか・・・




でも、今年(2021年)はどうしたことか、夏のセミが少しうるさい。
セミの数が多いのだろうか。

たまに飛んでいるのを見るが、どれほどの数のセミがいるのかはわからない。




ただ、薪小屋には例年になく多いセミの脱け殻。




そして薪小屋の横にある木では、脱け殻がこんなに密・・・

この夏は周囲の森で大合唱に参加するセミたちがたくさんいそうだね。


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