庭でリラックス 「ニホンザル」



9月最初の日曜日、
ロフトで帰宅のための片づけをしていた時、窓の外を何かが横切った。

「何???」と思って見ると、子ザルの後ろ姿。
小屋を探検中・・・といった感じだろうか。




ゆっくりマイペースでバルコニーを歩き、端まで来ると電線に座って下を眺めている。




しばらくすると、テラス柱をつたってスルスルと下へ・・・

「留守中ならともかく、人がいるのに大胆過ぎない?」とも思ったが、子ザルの後ろ姿を見ているとかわいくて憎めない。


「こんなところにもいるよ。」
彼の声に振り返ると、背面窓のすぐ前でサルがお食事中。




お腹に小さな子ザルがしがみついているので、お母さんザルのようだ。

母ザルはたくさんの実がついた枝をパキッと折って手元に引き寄せ、ポリポリと種をくだく音をさせながら実を食べている。

小屋の中からそれを眺めている私との距離は約3m、窓を挟んでいるので母ザルは少しこちらを気にしつつも逃げる様子はない。




こちらが危害を加えそうにないとわかると、こっちを完全に無視。

人間がすぐそばにいるのに、どっかり腰を落ち着けて食事している姿は堂々としたものだ。

そのうち子ザルも母親から離れて実を食べ始めた。




でも「食事」というより「遊び」という感じかな。


一方、小屋前の道路ではお仲間たちがまったり・・・








彼が庭に出ているのに、ある一定距離を保っているので気にしていないようだ。

道路上にサルの落し物がたくさんあるのを見て「なんでこんなところに」と思っていたが、この姿を見れば納得である・・・笑。

「最近、サルが増えたよね」
「サルが通った後、大切に育てていたズッキーニが全滅していた」
そんな会話を耳にするようになった。

裏庭では今年、ブルーベリーが例年になく多くの実をつけていた。
ジャムが作れる・・・と期待していたが、8月に入るとあっという間に消えていた。
「犯人は誰だろう?」と考えていたが、彼らの可能性大である。

野生動物が増えるのはうれしいことだが、作物に被害が出るようになると問題になる。

以前長野県の宿に泊まった時「サルが入ってきてイタズラするので、窓は開けずに施錠しておいてください」という張り紙があった。
人慣れしてしまったサルも問題を起こす。

増えてきた裏庭周辺のサルたち、うまく共存できればいいけれどね・・・

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