周辺の山々を歩いているときに、彼らに出会うことが時々ある。
小屋のある同エリア内で、彼らがよく通る小路があるのも 知っている。
冬に、湿地エリアで多くの足跡を見つけることもある。
しかし、裏庭では今までその姿はもちろんのこと、足跡さえ見つけたことはなかった。
だから、彼らはまだ裏庭には来ていないのだと思っていた・・・
4月初め、小屋裏を悠然と歩く茶色い影、ニホンザルだ。
「一匹いれば、近くに十数匹は いますよ」
ご近所の方がそう話されていたが、このサルは たった一匹で行動していた。
「群れから離れたオスザルなのかもしれないね。」
人間の気配を感じて・・・
ちょっと振り返ったが、
こちらにはあまり注意を払わず、悠然と歩み去っていった・・・
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