6月はいきものたちが活発になる季節・・・ 鳥たちは縄張り主張のために木の上でさえずり、飛び交う蝶やトンボの姿も多くなる。 "ゲーコ ゲーコ♪" と まるでカエルのように 鳴くのは ハルゼミ 「夏がやってくるんだなぁ」と感じさせるにぎやかな歌声だ。
鳥たちの子育てシーズンも始まり、裏庭でも巣箱チェックに訪れる小鳥たちの姿が観られる。 昨年巣箱での子育て成功率が低かったので、今年は巣箱お休み年である。 でも高い位置に取り付けたため外すチャンスを逃したいくつかの巣箱は木に掛けられたまま。 そんな数少ない巣箱の入口付近で、ホバリングしながらチェックするシジュウカラの姿も。 「シジュウカラもホバリングするんだな〜」 ぼんやりとそんなようすを見ていたら、巣箱入口付近でなんか違和感が・・・。 グレー色した板切れみたいなものが入口についている。 「巣箱、壊れたのかな?」 双眼鏡で確認してみたら、そのグレーの板みたいなものには目がついていた。
「 わっ、ヘビ!! なんで巣箱の中にいるの〜!」 「鳥の卵、ヘビが 食べちゃったのかもしれないね。」 昨年失敗した巣箱をみて、「ひょっとしたらヘビなどに襲われた?」とも考えてはいたが・・・・ この日は曇り空、時々大雨が降って冷たい風も吹いていた。 そのためか、あるいは他の理由のためか (あまり考えない方がいいかも)、とにかく 彼 (彼女かな?) は巣箱の中で夜を過ごしたようだ。
翌日は晴天、朝から時々外のようすを伺う姿があったが、、、
午後から気温も高くなり、そのせいだろうか、ヘビさんは行動開始した。 巣箱入口から胴体がどんどん出てきて、太い木の幹を上へ上へと登っていく。 「途中に枝がなくても、上手に登るもんなのねぇ。」 「それにしてもでかいな〜。2mくらい あるんじゃないの?」 巣箱から出てくるその長い・なが〜い胴体がやっと細くなってきたころ、入口で何か動くものが・・・。 「ワッ、もう一匹 出てきたわ〜!」 木の上に登っていた大きなヘビはまた巣箱まで降りてきて 、2匹で仲よさそうに 頭と頭を摺り寄せ合ったり・・・
「なんだかちょっと、かわいい感じもするわねぇ〜(笑)」 「そんなこと言うの、やめてくれ〜! (叫)」