10月後半のある朝、いつものように近くを散歩・・・
紅葉が盛りを迎えるこの時期、朝の気温は低く、手足が冷たく感じる。
道端のアスファルトの上で、小さな生きものが死んでいた。
モグラかな? 前足の付け根あたりにキズがあった。
体はまだやわらかい。 「ケガしたのかな? それとも何かに襲われたのかな?」 「どちらにしても、ちょっと前のできごとだね。」 私はモグラを初めて見たので興味がわいたが、それ以上に自然界で生きる大変さとどういう理由かわからないがここで命を落とした小さな動物の無念さを感じ、せめて土に埋めてあげたいと思った。 でも何も道具がなく、土はかたくて掘れなかった。 そこで土の上に移動し、そっと枯葉をかけておいた。 そのまま土に帰るか、あるいは他の動物の糧になることだろう・・・