男のこだわり その2 「飾り棚」


水周りの間仕切壁を作成している時、彼が一人で何か板を取り出してサンダーで磨いている。
今回ここに来る時、車に積んできた板である。

「何に使うの?キッチンのカウンター?」
「カウンターにするには板が薄すぎるさ」

私の質問に対する彼の返事はそれだけだ。
多分今は説明をしたくないのだろう・・・

サンダーで磨いた後、小さな板を切り出し、角を丸くしてまた磨いている。

「オーイ、後でニスを塗って欲しいものがあるんだけれど・・・」

ロフトで作業していた私に彼がそう言った。
見ると、彼が先ほどまで磨いていた板である。

私がニスを塗った後、彼は間仕切壁にその板を取り付けている。

洗面所の壁に棚ができた。
「ログハウスは収納が少ないから、 棚は必要だよ」

でも、収納用としては明らかに小さすぎる。
「化粧ポーチを置いたり、 ちょっとした小物を飾ったり」




な〜んだ、やっぱり 「飾り棚」 だったのネ。


実はその飾り棚ができる前に、彼はトイレ壁に「収納棚」を作っていた。
「トイレットペーパーを保管したり、 何かと収納があった方がいいよネ」 と。

これらの収納棚は、当初から計画にあったものだ。




その棚の一つに、私のお気に入り「 フィンランド製タイルの壁飾り 」を掛けてみた。



フィンランド・ログハウスにはフィンランド小物が似合うよね。

 


「オーイ、後で色を塗って欲しいものがあるんだけれど・・・」


また彼が叫んでいる。
今度は箱状に作られたものだ。私が色を塗って乾かした。




やがて彼はその箱を階段横の壁に取り付け始めた。

やっぱり「飾り棚」!!






飾ったのは、やはりフィンランドからやって来た妖精ROLLIたち。

余談・・・楽しく作業をするために


小屋作業をしていると、「何かを決めるとき、意見の相違はないの?」と聞かれることがある。

例え「似たもの夫婦」だって、微妙な好みの違いがある。
そしてお互いに、自分の好みや考えを押し通したいものだ。

だから時々、ちょっとした小競り合いが現場でも起こり、お互いに不愉快になる。
せっかく楽しい気分で作業していたのに・・・

そういうことを繰り返しながら、春から二人で作業を続けてきた。

そしていつの間にか、些細な事柄はイチイチ相手に意見を求めることはせず、お互いが勝手に作業を進めるようになった。

彼は飾り棚だけでなく、玄関タイルの色や形、浴室の窓位置などを自分一人で決めていた。

一方、私はテラス柱&外階段の色、室内ワックスの種類などを自分で決めた。

暗黙のうちに各々の責任区分ができていて、お互いが自分の世界に入って楽しく作業している。

大切なことは、二人がそれぞれ同じ程度の「独断」を行っていることだ。
どちらか一方が圧倒的な独断を行うと、もう一方は楽しくないからね。

でも、後で取り返しがつかないような重大なことはお互いに相談して決めるようにしている。

相手の考えを聞くことも大切。

「ある程度の独断&ちょっとした相談」・・・これでお互いに楽しく作業ができるというものだ。





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