牛肉との相性バッチリ!「裏庭流・ふき煮」



関西育ちの私にとって濃い味付けの地元煮物は少し苦手なのだが、唯一の例外が『ふき煮』かもしれない。

栽培された太い蕗は薄味にしてやさしい蕗の香りを楽しむのが良いが、自然の山で採れる細めの蕗は香りもしっかりしているので、少し甘辛く炊くのがおいしい。

彼の実家で食べたのがこのふき煮との最初の出会いで、小さく切ったニシンが山蕗と一緒に煮てあった。

義母も嫁いで初めてふき煮を知ったらしいが、今や大好きな料理の一つらしく、6月の裏庭で以前はふき採りをとても楽しんでいた。




でもその後、義母は膝を痛めたために今はしゃがんだり歩いたりするのが少し難しい。

この日、久々に裏庭小屋に泊まりに来た義母のために、「裏庭流・ふき煮」を炊くことにした。

義母のふき煮はニシンがいいアクセントになっていたが、ニシンの代わりに牛肉を使うのが裏庭流。

作り方はとても簡単!(ただし時間はちょっとかかるかな?)

採ってきたふきをよく洗ってから大きな鍋で茹でる。
少しやわらかくなったら、水に取り出して皮をむく。(茹で不足だと皮がスッと剥けない)
食べやすいサイズに切って、一晩水につけてさらす。

翌日、鍋に油を入れて牛肉を炒め、牛肉は取り出しておく。
その鍋にさらしたふきを入れて軽く炒め、鶏ガラスープの素、だしの素、醤油、砂糖、みりん、酒を入れる。

ひたひたになる程度に水を加えたら鍋に牛肉を戻し、フタをして軟らかくなるまで煮る。

味付けは好みにもよるが、少し濃いめがおいしい。




庭で採ったふきで作る「ふき煮」は、毎年6月の楽しみ ♪



[ 2016.06.19 ]

  ● 「 裏庭の食卓から 」 へ戻る